MCP(Model Context Protocol)とは何か|AIに外部ツールをつなぐ共通規格 アイキャッチ

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用語・仕組み
公開: 2026.09.24読了目安 7分

MCP(Model Context Protocol)とは何か|AIに外部ツールをつなぐ共通規格

OpenAIの新しいPlugins基盤でも使われるMCPの考え方を、Tools / Resources / Promptsの3要素と、ChatGPTプラグインとの関係からわかりやすく解説します。

MCPとは何か {#what-is-mcp}

MCP(Model Context Protocol) は、AIクライアント(ChatGPT、Codex、Cursor など)と、外部のツール・データをつなぐためのオープンな共通規格です。公式の仕様は Model Context Protocol として公開されています。

ひとことで言うと、「USBのような配線規格」です。

  • AI側(クライアント)は、MCPという差し込み口を持っている
  • あなたのサービス側は、MCPサーバーとして「使える機能」を公開する
  • 規格が同じなので、一度サーバーを作れば複数のAI製品から同じ手順で呼べる

OpenAI の新しい Plugins も、ライブデータや操作が必要なときはこの MCP サーバーを載せる設計になっています(MCP server の概念)。


なぜ共通規格が必要だったか {#why-mcp}

以前は、製品ごとに連携の作り方が違いました。

やり方 問題
各AI製品向けに個別APIを書く 同じDB検索を何度も実装し直す
プロンプトにだけデータを貼る 最新情報に弱い・権限管理が雑になりやすい
独自関数呼び出し クライアントごとにスキーマや認証がバラバラ

MCPは「ツールの一覧」「引数の形」「結果の返し方」をそろえることで、AIが外部システムを安全に呼び出す共通言語を提供します。

CDNTのようなサイトで言えば、「製品をJANで探す」「法人を検索する」「最新の価格帯を返す」といった操作を、チャットから直接呼べるようにする土台です。


Tools / Resources / Prompts {#three-primitives}

MCPサーバーが公開できる主な部品は次の3つです(OpenAIの説明 でも同じ整理)。

部品 役割
Tools(ツール) モデルが引数つきで呼び出す関数 価格検索、予約作成、在庫確認
Resources(リソース) クライアントが読むデータ 仕様書、スキーマ、公開カタログ
Prompts(プロンプト) 再利用できる指示テンプレ 「週次レポートの作り方」

実務では Tools が中心です。各ツールには名前・説明・入力スキーマがあり、モデルはそれを見て「今の質問にどれを使うか」を選びます。

加えて、サーバー全体向けの Instructions(使い方の注意) を渡せる場合もあります。


ツール呼び出しの流れ {#how-tool-calls-work}

ユーザーが「このJANの最安値は?」と聞いたときのイメージです。

  1. クライアントが MCP サーバーからツール一覧を取得する
  2. モデルが適切なツールを選び、スキーマに合う引数を作る
  3. サーバーが検証・実行し、結果を返す
  4. モデルが結果をもとに会話を続ける

ポイントは、結果はまずテキストや構造化データとして意味が通ることです。見た目用のUIは任意で、なくてもツール単体で役に立つ設計が推奨されています(MCP Apps / UI は後付け可能)。

本番では、安定した HTTPS 上のストリーミングHTTPで公開し、個人データや操作系ツールには MCP 仕様の認可フローを載せる、というのが標準的な運用です。


昔のChatGPTプラグインとの違い {#mcp-vs-old-plugins}

「プラグイン」という言葉は再登場していますが、中身は別世代です。

昔の ChatGPT Plugins(一世代前) いまの MCP 起点
規格 OpenAI独自の色が強かった オープンな MCP が中核
再利用 ChatGPT向けに閉じやすい Cursor / Codex / ChatGPT など横断しやすい
できること 主にAPI呼び出し Tools + Skills +(任意)UI
配布 当時のディレクトリ ChatGPT / Codex 共通の Plugins 配布(アーキテクチャ

「GPTのプラグインを作る」と聞いたとき、2026年時点では多くの場合 Skills(手順)と MCP(外部接続)を束ねたパッケージ を指します。


OpenAI Pluginsとの関係 {#openai-plugins}

OpenAI の Plugins は、次の部品を組み合わせた「配布単位」です。

Plugin
├── Skills(いつ・どう使うかの手順)
└── MCP server(任意)
    ├── Tools / 構造化結果
    └── UI resources(任意)
  • Skillsだけ … 既存ツールと手順説明で足りるとき
  • MCPだけ … 外部サービス接続が本命のとき
  • 両方 … 「この手順で、このツールを使え」と誘導したいとき
  • MCP + UI … 比較表・地図・編集画面など、見て操作した方が明らかに良いとき

つまり MCP は「プラグインそのもの」ではなく、プラグインが外部世界に手を伸ばすためのエンジンです。詳細な「プラグインを作ると何ができるか」は、次の記事で Skills・公開・チェックアウトまで含めて整理します。


MCPで何ができるか {#what-you-can-build}

抽象論ではなく、具体例です。

  1. 社内/自社データの検索
    製品カタログ、法人マスタ、在庫、FAQをチャットから照会
  2. 読み取りを超えた操作
    下書き作成、チケット起票、見積リクエスト(権限と確認フローが重要)
  3. 複数AIからの共通利用
    同じMCPを ChatGPT 用プラグインにも、開発用エージェントにも載せる
  4. ヘッドレス運用
    UIなしでもツール結果だけで完結するワークフロー(定期レポートなど)
  5. 必要なら画面を足す
    比較・確認・編集が必要な工程だけコンポーネントを返す

やってはいけないのは、「なんでもできる巨大ツールを1個置く」ことです。入力スキーマが曖昧だと、モデルは誤った呼び出しを増やします。小さく、説明がはっきりしたツールから始めるのが安全です。


次に読むこと {#next}

この記事では MCPそのもの を押さえました。続きはこちらです。